仏教的夢の実現について

 <夢実現のための、自己変革手法>
希望実現の方法と、八正道の組み合わせこそ、現代に与えられた、夢実現の最強手法
仏教の教えに八正道というものがあります。これは、仏教の中心的な教えである反省の教えで、お釈迦様が悟りを開かれた方法論として有名である。この、八正道は、現代によみがえり、夢実現の方法論となりました。八正道は、もともと心を正し、人間を悟りという名の幸福へといざなうものです。夢の実現を、現代の悟りの一部と考えた時に、素晴らしい、夢実現の方法となるのです。
夢を実現するということは、私たちの外にある環境を、夢の実現の状態に変容させることですが、この八正道を利用した、夢実現方法は、私たちの心から発する、自己変容に基づいて、夢の実現状態を作り上げるものです。すなわち、自分自身を、夢実現をか可能にする人間に自己変革することを意味しています。

八正道は、八つの反省項目からなり、その一つ一つを実践することにより、心を正し、心の力を利用して、夢実現という現代的悟りを目指します。その項目とは、

正見:正しいものの見方
正思:正しい思い
正語:正しく語る
正業:正しい行動
正命:正しい生活
正精進:正しい努力
正念:正しい目標
正定:正しい反省、瞑想

以上の八項目で、自己変革を通して、夢実現をかなえる手法です。この8つの項目をすべて実践すれば、私たちの生き方そのものを、夢実現できる状態に、変革してくれるのです。詳細を紹介します。

① 正見:正しいものの見方。仏教における正見は因果の理法によりる見方、即ち、すべての事象は、原因結果の法則に支配されているということです。もう少し具体的に言えば、善因善果、悪因悪果です(善い行いをすれば、良い結果を得、悪い行いをすれば、悪い結果を得る)。このような、因果の理法で物を見ることによって、夢を実現していきます。言い換えれば、良い夢実現方法を使えば、必ず、良い夢の実現が可能であるという、正しいマインドセットを持つこということでもあります。

② 正思:正しい思い。引き寄せの法則というものをご存知かと思いますが、私たちの思うことが、私たちの周りの事象を引き起こしているという考え方です。これは、因果の理法とも一致します。即ち、良いことを思えば、良いことが起き、悪いことを思えば、悪いことが起きるということです。夢実現に当てはめれば、夢実現の途中で、「無理、私にはできない、不可能だ、失敗するにきまってる、失敗が怖い」などの思いは、失敗をひきつけます。反対に、「必ず実現する、実現するまであきらめない」、などの思いがあれば、夢は実現します。常に、自分の思いをチェックすることが大切です。

③ 正語:正しい言葉。思いは言葉となって現れます。言葉は、また、自分の耳を通して、自分自身に戻り、思いをさらに強めます。ですから、マイナスの思いは、マイナスの言葉を発し、自らのマイナスの思いを強めます。反対に、プラスの思いは、プラスの言葉となって、自らに語り掛け、プラスの思いを強め、夢実現を強めます。思いのチェックはなかなかむつかしいものですが、言葉というものは、外に出てきている分、チェックしやすいと思います。言葉のチェックから、思いのチェックに行くのもよいかと思います。さらに、アファーメーション手法というものがありますが、これは、積極的にプラスの言葉を発し、自らの思いを強くする方法です。光明思想系の自己実現でよく使われる処方です。

④ 正業:正しい行い。ここでは、夢実現のための正しい行動と考えていいでしょう。夢は、思っているだけではなかなか実現いたしません。夢実現のために行動してこそ、その結果が得られるのです。ただし、ここで大切なのは、正しい行動、即ち、今行っていることが、夢実現に寄与しているかがとても大切です。いくら、行動しても、それが結果につながらないようでしたら、行動を変えなければなりません。従って、もう一度、正見に立ち返り、今の行動が、どのような結果をもたらすか、原因結果(因果の理法)の目でもって分析する必要がありますね。

⑤ 正命:正しい生活。ここでいう正しい生活とは、一日一日が、夢実現のための生活になっていますか、ということです。たとえ、夢実現の行動が正しくても、単発的では十分ではありませんし、長く続けることが大切です。しかし、意志の力で、行動するというのは、結構むつかしいものでもあります。そこで、行動を、習慣化して、生活の一部にしてしますことが、夢実現には大きな力となります。

⑥ 正精進:正しい努力。仏教における正しい努力とは、仏道修行のことです。ここでは、夢実現のための正しい努力とします。夢実現のためには、やはり、実現のための知恵が必要です。そのために、読書を通した、智慧の獲得が、この夢実現における正しい努力の人一つだと感じます。過去の偉人に学び、失敗にも学ぶことが夢実現の早道です。もう一つ大切なのが、社会に対する奉仕、貢献です。お釈迦様の時代に、周利槃特(しゅりはんどく)というお弟子さんがいました。釈迦教団で最も頭の悪い弟子とされていましたが、お釈迦様は、周利槃特に箒を与え、毎日、庭を掃くように言いつけました。周利槃特は、この掃除を通して、心の塵を払うことを悟り、阿羅漢の悟りを得たと言われています。現代においても、この掃除は、夢実現の大きな力になります。こんまりさんの、こんまりメソッドは夢実現の秘訣のように感じます。現代の成功した企業の社長の中にも、このお掃除が社業成功のポイントとして挙げている方もおります。掃除を通して、社会奉仕をする項目を、この正精進にしてみるのは極めて大切な、ポイントだと思います。

⑦ 正念:正しく念じる。仏教の正念は、お経を覚えることなどが含まれますが、夢実現のための八正道では、正しい夢それ自体を目指します。夢実現の方法として、ビジュアライゼーションが言われています。夢の実現をありありと心に描くことです。これは、希望実現の鉄則と言ってもよいでしょう。ここで大切なのは、正しい夢ということです。夢に正しいも間違ったものもあるのかという疑問もあるでしょうが、これこそが、正見の基礎だとも言えます。即ち、あなたの夢が、本当にあなた自身を幸福にしますかということです。一般に、成功はよいことだと言われていますが、成功して、不幸になったという方もいるようです。起業して成功したのはいいけれど、家族を顧みず、家庭はバラバラ、離婚の危機にも見舞われる、ということはありませんか?正しい夢とは、夢を実現することにより、自分自身の魂の向上があり、周りの人々をも幸福にする夢のことです。夢を持つにあたり、この点を十分に考えた後で、実現の努力をしてください。

正定:正しい精神統一。これは夢実現のための八正道の実践自体を指します。毎日、就寝前に、八正道(反省)について、正見から正念までを振り返ります。ここに、夢実現の知恵を得る秘密があります。この反省瞑想により、夢実現のための知恵を得ることができるのです。これこそが、現代的な八正道による悟りではないでしょうか。この八正道を通し、夢を実現しようと思う心、実現を通して、他の人をも幸福にしようと思う心自体が、本当の自分自身であり、八正道を通して、夢を実現し、自らの本当の姿を、心自体だと気づくことが、この地上に生きる目的であったことを悟るのです。この、悟りの喜びをぜひ体得していただきたいものです。

以上が、現代的夢実現のための八正道の説明でした。

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