無限の富の形成方法(6)

(6)小さな成功を積み重ねよう
二宮尊徳の「積小為大」の精神、すなわち、コツコツと努力を積み上げて大をなす考え方が資本主義の精神の原点にあります。精進、創意工夫、継続力、こうした平凡な努力の積み上げの頂上に、豊かさとしての繁栄があるのです。

毎晩勉強していた二宮金次郎は、読書をするための油代を稼ぐために荒地に菜種を植え、たった一握りの菜種から7~8升の取り入れになった経験や、捨て苗を荒地で丹精こめて育てて、秋には一俵のもみを収穫したことにより、自然の恵みと人の力の素晴らしさを知るとともに、小さな努力の積み重ねが大切(積小為大)だと学び、これが後の行いや考え方の基になりました。『報徳二宮神社ホームページより』。

 

この「積小為大」に関して、別の逸話が残っています。太閤秀吉に仕えた、曾呂利新左衛門の話です。ある時、新左衛門が秀吉から褒美をもらうことになり、どれだけ欲しいかと尋ねられました。新左衛門は、『はじめは一粒、次の日からは前日の2倍のお米を頂きたい』と願いました。秀吉は、そんなもので良いのかと、気軽に答えました。しかし、10日もすると、米奉行はことの重大さに気付き、結局、秀吉は謝罪して褒美を取り消しました。実際に、計算すると1ヶ月で20トン以上になるようです。いくら秀吉が豊かだからと言って、そのまま続ければ、2ヶ月もたたないうちに、秀吉の米蔵は空っぽになってしまっていたでしょう。

このお話で、思ったのは、複利による投資の効果です。今の、銀行では、単利でしかも、0.01%以下の金利なので、全く役に立たない状態ですが、以前(昭和30年代で申し訳ありません)の郵便局は結構金利は高く、しかも複利でしたので、忘れていた郵便貯金がいつの間にか、かなりの金額になっていたことに驚いたことがあります。今では、遠い昔話ですが。

人は、往々にして一攫千金を求めがちですが、それで、成功したという人を聞きません。宝くじに当たった人など1年以内にすべての賞金を失う人がほとんどだと言われています。やはり、小さな成功を積み重ね、自らの豊かさの器を広げていくことが大切です。器以上のお金が入ってもすぐに、こぼれ落ちてしまうのは、宝くじの例を見てもわかるでしょう。小さな成功を重ねるのは、自らの器を広げる行為であり、それは一足飛びにはできないものでもあります。

 

また、引き寄せの方法において、自己信頼、自信が豊かさをひきつけるともいわれています。この自己信頼、自己自身を形成するためには成功体験が必要です。ただ、初めからあまり大きな成功を狙うと失敗した時のダメージが大きく、そこで終わりとなってしまうことが多々あります。このような状況を避けるためにも、誰にでもできる小さな成功を、こつこつと積み重ねていくことが、自らの確固たる自信、自己イメージにつながることが多いのです。しかも、この自己信頼は複利です。どんどん膨らんでいきます。

小さな成功を積み重ねることが、確実に豊かさへの道とつながっているのです。毎日の努力を忘れないように、豊かさに向かって邁進しましょう。

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