無限の富の形成方法(7)

(7)他の人の力を引き出そう
大きな仕事や事業をしていくためには、大勢の人の力、即ち、組織の力が必要です。しかし、大勢の人を使っていくことは、やはり、単なる利己欲だけでできるものではありません。「人を利用して成功しよう」という気持ちでやっていると、必ず、どこかでうまくいかなくなります。誠心誠意、「世の中をよくしていこう。人々を救っていこう」「よいものを世の中に出していこう」という気持ちで活動をしていると、協力者が幾らでも現れてきますし、その協力者も、活動が本物であれば、決して裏切らないような、見事な協力者になっていきます。それが大事なのです。

 

この組織の中で、より大きな成果を求めるためには、適材適所が重要です。その人の長所を引き出せる役割を与えることが、重要です。人には、長所も短所もあるものですが、組織を運用するためには、その長所に注目すべきです。例えば、「Aさんは、人間関係のところが短所なので、この営業には向いていないだろう」というのではなく、「Aさんは数字に強いから、経理が向いている」、という感じです。人の力を引き出すためには、長所に注目することです。

これは、上司部下の関係にも重要な要因となっています。大きな仕事をするためには、部下を愛することです。部下を愛するとは、「その人の良いところを伸ばし、悪いところがあったら注意する」ということです。注意しないといけないのは、「部下の成長に嫉妬してはならない」ということです。優秀な部下が来た時に、ともすれば、その部下に嫉妬しがちな人がいます。しかし、そういう気持ちでいれば、その部下が出世できないことは当然ですが、その上司自身も出世はそこで止まります。本当に偉くなっていく人というのは、「才能を愛する」という傾向を持っています。部下が成長すれば、上司は、出世しますし、その組織はより強くなり、成果を上げる組織になるはずです。人を育てる心は、豊かな心に通じ、結果的には、大きな富をもたらすことになるのです。

また、会社組織ではないですが、協力者の集まりをマスターマインドと呼んでいます。ナポレオンヒルは、マスターマインドのことを、思考の振動と呼んでいます。私は、集合想念の活用と呼んでいます。具体的には、二人以上の、何らかの願望や目標を持った人間の集まりのことです。同じ願望や目的を持った人が集まると、その波長が調和し、想念の力が共振し、一人ではとてもできないような成果を出すことができるのです。ことわざではないですが、3人寄れば文殊の知恵というのもその一つかもしれません。

 

人間の心というのは、エネルギーです。精神的な力です。二人の人間の心が調和して一つに結ばれると、一種の超越的とでも言ってよいエネルギーを作り出すのです。これが、マスターマインドの原理なのです。過去において、莫大な富、あるいはかなりの富を築いて人の記録を分析すると、意識する、しないに係わらず、このマスターマインドを活用してきたことがわかると、ナポレオンヒルは言っています。

ネットビジネスの第1人者、畑岡さんも志を同じくする人、あるいは同じベクトルを持った人と一緒に仕事をすることを推奨しています。物事を成功させるためには、やり抜くことが大切ですが、これが一人だとなかなかできないものです。しかし、同じような成功を求めている人たちが、励ましあいながら、協力し合いながら仕事を進めると、挫折する確率が低くなるのは、疑いの余地のないものでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA