夢実現の方法(7)

<チャンスを逃すな>

チャンスの女神は前髪だけがあって、後ろ髪がないと言われています。ですから、チャンスが来た時に、逃さず前髪をつかんでしまわなければ、通り過ぎた後では、もう後ろには髪はないので、つかむことができません。何とも変わった女神さまですが、チャンスの本質を述べたものだと思います。

このチャンスを掴むか、掴まないかで、夢実現の可能性は大きき違ってきます。チャンスをうまく捕まえる人は、思いもよらないほどに、夢実現に向かっていきます。イーロンマスクは現代の経営者の一人ですが、チャンスを掴むのが上手で、大きく成功した人物の一人です。彼は、スタンフォード大学の大学院で材料工学と物理学の博士号を取る予定でした。しかし、わずか2日でスタンフォードを中退したのです。ネットサービスをしている営業マンたちが、ネットのことをよくわかっていないと知り、そこにビジネスチャンスがあるのではと、決断したのでした。時は、1995年インターネットが急速に広がり始めた年です。イーロンマスクは、その後ネット銀行の基礎となるPAYPALを大成功に導いた人物です。その後も、ご存知のように、チャンスを掴み続け、電気自動車、ロケット事業などにチャレンジしていったのでした。

チャンスを掴むにはイーロンマスクのように決断力と行動力が必要です。チャンスというのはやはり時期というのがあります。そして、その時期を掴んでしまわないと、もう2度と戻ってこないものです。ですから、まずは、チャンスを掴むのには決断力と行動力が重要だということを知識として知っておく必要があります。それを知らないと、みすみすチャンスを逃し、夢実現からは遠くなってしまうのです。

また、チャンスというものは最初はとても小さいものであることが多いようです。わらしべ長者のお話を皆さんもご存知でしょう。そのお話の中で、最初に与えられたのは、どこにでも落ちているようなたった一本のわらしべでした。それを会う人ごとに忍耐強く交換し続け、最後には長者へとなり上がっていったのです。チャンスと思えないような小さなチャンスを掴み、大きく育てていく忍耐が必要なのです。

そもそも、小さなチャンスを掴むのにも秘訣があります。それは、思いを集中させておくことです。夢の実現を常に心にとめて、何とか実現しようと考え、新聞や雑誌、すべての情報の中で求め続けることです。意識を夢実現の一点に集中していると、たとえ小さなチャンスでも見逃すことはありません。どんなところに情報が転がっているかわかりません。思いの集中が大切なのです。

私の夢はアメリカでのセミナー講師でした。まだ日本にいたころは、アメリカでのセミナーの準備として、英語はもちろんのこと、あらゆる準備を心掛け、実現のためには、あらゆるチャンスを捕まえることを決意していました。一度はニューヨークへの赴任のチャンスがありましたが、残念ながら、逃してしまいました。あきらめず、手を上げ続けているうちに、カナダへの赴任チャンスがあったので、迷わず、応募しました。結局、今は、アメリカ・アトランタの地で、セミナー講師をしていますが、カナダからハワイ経由で、ロサンゼルスの赴任を実現することができました。あの時、カナダだからと躊躇していたら、今の自分はないように思います。自分でもよくチャンスを捕まえたと、褒めてあげたいくらいです。チャンスは、望む姿と違った形で表れてくることがあるので、想像力を働かせ、現在のチャンスの中から、自分の望む夢への道筋をよく考えておくことも大切です。

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