<夢実現を妨げるネガティヴ思考を発見せよ>
前にも述べましたが、潜在意識下で望むことが実現してきます。ですから、たとえ、表面意識で夢を実現しようと思っていても、心の奥底で、即ち潜在意識が否定的なら、その夢は実現しません。この否定的な考えを取り除くことが、夢実現のポイントですが、取り除くためには、まず発見することから始めます。
否定的な考えには何があるでしょうか。
① 夢実現を疑う心。夢を実現するためには、まず心を定めることが大事です。夢を実現するのだという強い思いが大事です。疑う心を持っては実現しません。
② 言い訳する心。夢を実現できない人は、悲観的、自分の悪いことばかりを思い浮かべる人です。「自分には経験がないからできない」「お金がないからできない」「能力がないからできない」言い訳ばかりの人は、夢実現の対極にある人です。
③ 夢実現を恐れる心。こんな人がいるのかと不思議に思うのですが、夢実現を恐れる人がいるのです。例えば、宝くじが当たったら、もしかしたら、皆に嫌われるのではないか。泥棒に入られたらどうしようか、心のどこか奥底に夢実現の恐れを持つ人は結構いるのです。
④ 現実的な心。これは、THINK BIGに相対する考え方です。現実的に考えたら、こんなの実現できるわけないよな。。現実は過去の延長であり、また、周りの人の常識的な考えであったりして、ある意味、とてもネガティブな心です。
これらは、代表的な否定的な考え方ですが、これ以外にも、不可能思考、自己憐憫など数々の否定的な考え方が存在します。
<否定的な心を発見する反省方法>
この否定的な考え方を発見することは容易ではありません。考え方自体が外に現れない限り、目に見えないものですし、自分の考えネガティブかどうかは、いったん自分を離れてみないと見えないものです。例えば、自分が大きな船に乗って、太平洋の真ん中を移動しているときに、自分は果たして動いているのだろうかかという疑問があります。船から視点を離し、どこかの島から自分を見れば、確かに動いているのが分かります。そのように、自分の視点からいったん離し、自分自身の心を見つめる方法を反省というのです。
反省の中にも、八正道と言われる仏教の基本教義があります。この八正道には、8つの点検項目があり、否定的な考え方は、その点検項目の一つ正見にあたります。これは正しいものの見方というものですが、この正見も簡単ではありません。そこで、八正道の他の点検項目を見てみると、正思、正語、正業という点検項目を見ることができます。
正しい思い(正思)、正しい言葉(正語)、正しい行い(正業)は、正見と連動しており、正しいものの見方から、正しい思いが生じ、正しい見方から、言葉や行いが現れるということです。具体的には、否定的な考え方からは、マイナスの感情(不安、恐れ、絶望)や、否定的な言葉や、夢を実現しないような行動が現れるのです。従って、自分の否定的な感情、言葉、行動を観察すれば、否定的な考え方を発見できるのです。
心を見つめて反省するためには、まず、この世的な雑音から逃れ、静かに心を見つめられる場所に身を置きます。静かな山間や、水辺などは古くから好まれて瞑想する場所とされれていますが、日常の中で、簡単にはいけないので、自らのお部屋で結構です。静かなクラッシック音楽か、瞑想曲をごく低くかけて、呼吸を整えます。大きく深呼吸することで、心の波立ちが抑えられ、次第に、深いところで、自分を見つめられるようになります。そして、第3者の目で、客観的に、一日、一週間を振り返り、自分の思い、言葉、行動を振り返ります。次第に、自分の姿がはっきり見えてくることでしょう。その状態で、自分が何を思い、何を話し、どんな行動をしたかじっくり観察してください。否定的な考えに基づく、思いや、言葉、行動を発見できるでしょう。