無限の富の形成方法(2)

(2)目標に向けて全力投球しよう
成功するためには、まず、目標を持つことです。どのくらいの豊かさを実現したいのか、それを目標として設定します。目標のない人は、失敗もないかわり、成功もありません。失敗しないように、まえもって目標をつくらないようにしている人は、他の人から尊敬されることもないでしょう。この時目標は、長期的な視点からこの程度実現していきたいという理想像を大目標として、また、その大目標を実現する途中経過として数年先の中目標、最後に、今すぐとりかかれる行動レベルの小目標の三種類を考えておく必要があります。


例えば、ネットビジネスで稼いで大富豪になりたいという目標であれば、まず、この人生で最大どれくらいの豊かさを実現したいのか、大きな目標を立てます。そして、最初にすべきは、その目標を具体的なビジョンとして描くことです。さらに、それを計測可能な数値にしておくことです。それによって、成果の確認ができるようになります。数値化しないと、実際に成功しているのかそうでないかを判定できないからです。

目標の内容として、他の人の幸福をも実現することが重要な成功要因ともなっています。現在のネットビジネスの流れでは、自らが豊かになるとともに、その自分の経験、ノウハウによって、多くの豊かなネットビジネス成功者を作りたいというプロジェクトが盛んにおこなわれています。ついは最近までは、自分自身さえ豊かになればよいという人が多かったようですが、今は、このような違った流れになっています。これは、目標達成の大きなモチベーションになります。

さらに具体的には、長期的な目標として、1000名のネットビジネス長者を輩出したいという大目標を設定します。そして、それが実現した時の姿をビジョンとして描き、それを実現した時の達成感、幸福感をモチベーションの原動力にします。例えば、その千人が一堂に会して、ハワイの最高級ホテルのボールルームで、大パーティーを開催するというようなビジョンです。次には、中期的な目標、例えば、3年後には100名の成功者を輩出し、国内の最上級ホテルに一堂に会するという目標です。最後に、ここ1年の間には、まず、自分自身が成功者となることです。今ある資源を最大限に活用し、最大の成果を上げるべく、目標達成に全力を挙げることです。まずは、自分自身が成功者のノウハウ、マインドセット、理想を掲げ全力を尽くすことです。この成功をもとに、将来の成功者育成の計画をしていくことです。

専念すべきは、この最後の短期目標を行動レベルに落とした目標です。中期的目標、長期的目標を達成するための、短期の、例えば、1年の目標を明確にし、その目標を達成する多面行動を、ただひたすら実行することです。それに専念してください。その時、中長期の目標に対する準備は、現在の目標達成の空き時間を利用してください。まずは、短期目標に全力投球です。

小さな成功で終わってまう人とは、第1番目の成功で終わってしまい、次の目標を考えておかない人です。いったん、現在の目標を達成してから、次の目標を考えるということでは、遅すぎますし、慣性の法則にも逆らうことになります。また、自分が本当に向かいたい方向とは違った方向に行ってしまうこともあるからです。

さらに、目標を紙に描いて、毎日目の付くところにはり出してください。毎日毎日、見ているうちに、目標が心の中に刻まれて、成功を実現するために努力するようになるのです。目標は常に心の中で、ビジョン化できるようにしておく必要があります。それが、潜在意識の中にまで入り込めると、慣性力を持ち、豊かさ実現の行動維持の力となるのです。行動を起こし続けるためにも、現在の短期目標を実行し続けることが、中長期目標実現の力ともなるのです。
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無限の富の形成方法(1)

【勉強熱心になろう】
無限の富の形成にはまず知識が必要です。そのためには勉強です。学生から離れて何年もたつのに、また勉強かという人もいるかもしれません。しかし、知識は力なりです。豊かになることはさほど難しいことではありません。知識さえあれば、何とかなるものです。
ファイナンシャルアカデミー「お金の教養講座」

現代では化石となりつつある(像が撤去されている)二宮金次郎は、農民の出身ですが、熱心に勉強し、富を蓄え、後には藩の財政を立て直す仕事にも就きました。

富の形成については、学問としては、まだ成り立ってはいないようですが、世の中には成功理論と呼ばれるものが数多く存在しています。その成功理論を熱心にしっかり勉強すれば、おのずと道は開かれるはずです。

近代の成功者、億万長者は、後世のために、成功の自伝を残している方がほとんどです。もともと、豊かな方々は、与える愛を十分に実践してきた人々です。後世の人への愛として、伝記などを残し、続く人が豊かになっていただきたいと思っている人々です。まずは、しっかり過去の成功理論を勉強実践し、さらに、自らの得た智恵を後世の人々への贈り物として残したいものです。

特に、豊かさを実現した、偉人たちの成功理論を学ぶことは極めて有用です。ナポレオンヒルの『Think and Grow Rich』アンドリュー・カーネギーの『Laws of Wealth』本多清六『本多清六自伝』ブライアン・ワイズ『CHANGE YOUR THINKING CHANGE YOUR LIFE』新しいところでは、ドナルド・トランプの『THINKBIG』などは、無限の富形成のバイブルと言ってもよいでしょう。ロバートキヨサキの『金持ち父さん、貧乏父さん』なども、読みやすいでしょう。HARV EKERの『SEACRETS OF THE MILLIONAIRE MIND』PAUL McCormickの『SECRETS OF THE MILLIONAIRE INSIDE』は、私の座右の書となっています。

 

また、豊かになるための勉強以外でも、自分の分野の勉強を熱心に続ければ、その道の第一人者になることができ、その勉強の深さにより、富の蓄積がなされていきます。

鉄鋼業のアンドリュー・カーネギー、石油業のジョン・ロックフェラーは一業を深め、成功したミリオネヤーです。自動織機を発明し、一大企業を作りあげた、豊田佐吉は『一人一業』と、一つの会社で、一つの主たる業をなせと言っています。そのため、豊田佐吉の息子、豊田喜一郎は父親の自動織機から離れ自動車業に命を懸け、日本の自動車産業を興すことができました。車創りをアメリカの車から学びつくし、現在のトヨタはアメリカをも凌駕して、世界最大の車メーカーともなったのです。一人一業、深く学ぶことが無限の富形成への第一歩です。

ネットビジネス業界で成功して豊かになってる人は、やはり勉強熱心です。情報収集をはじめとし、経営理論、特にマーケティングの勉強は深くやられているようです。この勉強熱心さが、知識格差を生み、富を蓄積する大きな力となっているのです。

私の知っているネット経営者としては、畑岡宏光さんがいますが、経営書をはじめ多くの書籍を読んで勉強しておられます。また、泉忠司さんは、大学の講師などをしながらネットビジネスで大成功されており、また、暗号通貨の日本での第1人者となっています。井口晃さんは、全世界の自己実現セミナー(アンソニーロビンス)などの勉強で自己投資をしておられます。勉強熱心なかたは一時の成功ではない、継続的な成功をされています。

日本食レストランNAKATO 老舗の経営

<顧客を知るのは顧客ただ一人>

顧客や市場について、企業の人間が知っていると考えていることは、正しいことよりも間違っていることのほうが多い。顧客と市場を知っているのはただ一人、顧客本人である。したがった、顧客に聞き、顧客を見、顧客の行動を理解して初めて、顧客とは誰であり、何を行い、いかに買い、いかに使い、何を期待し、何に価値を見出しているかを知ることができる。

『創造する経営者』

<お客様のお望みはエンターテインメント>

アトランタには老舗日本食レストランである、RESTAURANT/NAKATOがあります。

1972年に開店したこのレストランは、鉄板焼きのHIBACHI部門と、寿司バーを中心とするWASHOKU部門の2つからなっています。奥には、日本でも見かけないくらい素晴らしい座敷が用意されています

米国でのJAPANESE STAKE HOUSEは、ロッキー青木氏が1964年に始めたBENIHANAが、その先駆者で、アトランタではほぼ同じころに開店しています。ロッキー青木氏の成功物語は、日本でも有名ですので、JAPANESE STAKE HOUSEもよく知られているかと思いますが、そのパフォーマンスを売りにしています。

鉄板の前で、シェフが、チャーハン、ステーキ、シーフードなどをショー風に仕立て上げて料理をし、お客さんと会話を楽しみながら食事をとるスタイルです。誕生日のお祝いに来られるグループには、従業員が太鼓を鳴らしながら、東京音頭をうたってお祝いします。このレストランに来られる方は、これらのパフォーマンスを楽しみに来ているようです

ある時、常連客がお友達をお連れされたとき、いつもは必ず入れるジョークを常連さんだからと言って、飛ばしてしまったところ、あとから、その常連さんに、「なんでいつものジョークを言わなかったんだ、おれは、それを聞かせるために、友達を連れてきたのに。」と叱られたそうです。ジョークを聞きにレストランに来ることもるのですね。

 

マーケティングの世界では、コトラーのドリルの販売のたとえは有名ですね。ある日曜大工店で、ドリルを買いたいというお客を対応したときの話です。売る側は、自分の店のドリルについて、「いろいろなドリルがあって、こんな性能があります」と説明し、ドリルを売ろうとするわけです。しかし、お客が求めているのは、ある木材に穴をあけることであり、ドリルが欲しいわけではないのです。結局は、店の工作部で穴をあけてもらって、お客は喜んで帰ったという話でした。大切なのは、お店の立場で、商品を説明したり、商品をいくら売るかということではなく、お客様の立場にたって、お客様が何を求めているかをキャッチすることです。そうすれば、おのずとものは売れてしまうのです。

ドラッカーも「マーケティングとは、販売をなくすことだ」と言っています。マーケティングの真髄をついたものでしょう。レストランのマーケティングの基本は口コミでしょう。美味しい料理と、きめ細やかなサービスを提供していれば、口コミで、広がっていきます。お客様の気に入らない料理やサービスを提供すれば、反対に、お客様は入りません。新規顧客を獲得するには、チラシやクーポンを配ることも、よくやられています。

近頃は、YELP(日本のぐるなびみたいなもの)のような、ネットによるレストラン検索ののレヴューがいろいろな点で重要になっています。悪い評判は、即座に広まりますし、新しいレストランを探すときには、必ず、このレヴューを参考にするという人が多いです。このお客様のご意見にしっかり対応して今ないと、そのレストランは生き残れません。レストランにはとても怖い時代ともいえるでしょう

また、リピーターを増やす努力としては、顧客リストを作り、メールやダイレクトメールで管理しているところが多くみられます。その顧客に対して、いろいろな企画を提供して、お店に足を運んでいただくのが、売り上げにも貢献しているようです。NAKATOでは、ハロウィーンのかぼちゃランタン創りや、ひな祭りなど、子供たちをターゲットに、集客をしています。いろいろな企画で、お客様にも喜んで頂いているようです。

http://nakatorestaurant.com/

 

夢実現の方法(10)

<感謝と精進>

さて、夢実現の方法の最後の章になりましたが、ここで、最後の夢実現の方法の最終ポイントとなります。それは、感謝と精進です。何か、仏教的な香りのするものではありますが、信仰ということに強くかかわってきます。前節で、歴史的な偉人は、ほとんどの方々が信仰を持っていたと述べましたが、彼らの生き方は、信仰者そのものと言っても過言ではありません。信仰者というと、何か、教会で祈りをささげているような姿を思い浮かべますが、本来の信仰者とは、神の願いである、人類の幸福のために生涯を捧げるという方が、より近いものだと言えます。

人間が動物と一番違うところは、人間には夢がある、理想があるということです。そして、これは、人間が神に近い存在であるということの意味でもあるのです。夢を描く力は、神から与えられた大きな贈り物であります。また、神の属性である、創造力の一つの形でもあり、本来、私たちが神から分かれ出てきたものであることの証明でもあるのです。

キリスト教において、聖書の中でイエスはこのように述べています。「汝が心に願いたることはすでに受けたりと信ぜよ」と、夢実現の根源を伝えています。また、仏教においては、「仏を信じるときに、その法を行じるときに、数多くの偉大なる業績が出るであろう」とも言われております。

現代においては、夢実現、自己実現の方法は数多く提唱されていますが、その本質を述べたものは少ないと思います。自分の幸福、自分の利益のためだけの夢実現は、正しい夢実現の方法とは思えません。さらに、神仏の存在を抜きにして考える夢実現の方法も、本質に触れることはないでしょう。本来夢実現の方法は、神の理想実現の一つの表れであるということです。

この夢実現の方法の前提であり、結論である信仰というものをもとに、大切なことが、感謝と精進なのです。現に、小さな夢実現で終わってしまう人の傾向は、すぐに慢心してしまうということです。全てを、自分の力で実現させたと思う人は、どうしても簡単に出来上がってしまいます。見えない世界の助力を得ているという思いがないからです。過去の偉人たちはみな謙虚です。それは、常に大いなるものに助力を得ていると感じていたからです。彼らは、成功すればするほどに、夢実現すればするほどに、感謝の心が湧き上がってくるのです。成功しても、「これは、私がやったのだ。当然のことだ」と、他人や、神仏に感謝できないようであれば、やがてその成功も、繁栄も枯れていくものなのです。

信仰とは、神仏と一体となりたいと思う心です。神仏のようになりたいと思う向上心です。だからこそ、本来の夢実現の方法は、夢実現を通して、自らが神仏に近づくための方法なのです。それ故に、無限の努力精進を伴います。そして、一歩でも神仏に近づけた暁には、魂の喜びがそこにあるのです。だからこそ、自然と感謝の心がわいてくるのです。夢実現の方法に、感謝と精進があれば、それは、神仏に近づく向上の方法であり、信仰心そのものと言ってよいでしょう。夢実現を通して、信仰に出会っていただくことを心より願っております。

誰にも、信仰の本能があります。夢実現のなかに、自らの向上、他社の幸福を願う心を発見できたとしたら、それが、信仰の本能であり、私たちが神の子であることの何よりの証であるのです。

夢実現の方法(9)

<思いこそがあなた>

「人間は、自分の考えている通りのものになる」と言われています。これは、お釈迦様もソクラテスもマルクス・アウレリウスも言っています。近代では、エマソンなどの哲人や心理学者のウィリアム・ジェームスも言っています。「人間というものは、その人が考える通りのものである。自分の考えているところのものが、自分自身なのだ。人はその人の思う通りの人間になる。あなたが考えているところにあるものが、あなた自身なのだ。」したがって、あなたの描く夢は、あなた自身でもあるのです。どのような夢を描くかが、あなた自身だとすると、あなたの未来は、あなたの夢によって決定されると言ってもよいのです。

数多くの発明をもとに人々を幸福にしたいという夢を描けば、あなたはエジソンのようになります。悟りを開き、人々を苦しみの彼岸から、幸福の此岸へと導きたいという夢を持てばお釈迦様のようになります。毎年、200本のヒットを10年間続けるような大リーグ選手になりたいという夢を持ち続ければ、イチローのようになります。夢こそが、私たちを変容させる原動力になるのです。どのような自分になるのかは、どのような夢を持つかにかかっています。より望ましい自分になれるような夢を持つことが、夢実現のモチベーションにもなるのです。

また、この事実を信じるということが、大切です。知識で、知っていたとしても、実際に行動に移すためには、信じるという行為が大切です。世の中の多くの偉人たちは、夢によって自己変容を遂げてきた人たちです。夢を持つことは簡単ですが、夢を持ち続けることは容易ではありません。夢を持ち続けるためには、信じる力が必要です。自分が思う通りの、夢を実現できるような人間になれると信じることが、夢実現の秘訣でもあるのです。

歴史上の偉人たちは、夢実現の大家であります。彼らは、人類にとって大きな幸福をもたらすために、大きな夢を描き、それを実現してきた人たちのことです。その意味で、夢実現のエキスパート、体現者であるのです。その彼らのほとんどが信仰者でもあったということです。科学の発展に寄与した、ニュートンはクリスチャンであり、神学者でもあり、聖書の研究もしていました。ガンジーはヒンドゥー教徒でした。スティブジョブスにしても、禅に心酔し、神の存在、死後の存在をも信じていました。エジソンは、信仰と科学について次のように述べています。「至上の権能者(神)の存在を否定するというなら、自分の知識をないがしろにするにも等しい。科学と信仰とは同一の源から出ているのであり、決して互いに矛盾したり衝突したりすることはあり得ない。」ニュートンやエジソンのような科学者であっても、神の存在を信じていました。そんな彼らだからこそ、人類の幸福のために、学び、夢を描き、実現させてきたのではないでしょうか。

ここに述べられている夢実現方法は、仏教やキリスト教、過去の偉人たちが実践してきた方法です。神という存在を信じるからこそ、この夢実現の方法に、大きな影響力を与えるのです。信じる力、心の力を利用した夢実現の方法なのですから、信じることなくしてその効力は発揮できません。

さて、あなたはこの夢実現の方法を信じますか、それとも、別の方法で実現いたしますか?

夢実現の方法(8)

<信念の力>

信念とは、信じ、念ずることです。即ち、夢の実現を確信し、実現させることのみに思いを集中させると言うことです。

夢が大きい場合には、多くの人々の協力が必要になってきます。今では大企業となった会社であっても、創業時には小さいのが通常で、経営者の信念が強ければ、そこに共感する人が集ってくるのです。固い信念をもって、夢実現に邁進する人は、磁石のように周りの人々を呼び寄せ、事物を引き寄せることができるのです。信念を持っている人の周りには、人が集まってきます。この人についていくと何かいいことがあるんじゃないかと思えてくるのです。引き寄せの法則もここに力を発揮します。即ち、成功者は成功者を引き寄せ、失敗者は失敗者を引き寄せます。固い信念で、夢実現を確信している人の周りには、夢実現を援助できる優秀な人たちが引き寄せられてくるのです。

アップルのスティーブ・ジョブズなどはよい例です。ジョブズとウォズの2人のスティーブで始めたパーソナルコンピュータービジネスは、真にクールな製品を作りたいというジョブズの信念とウォズの技術で、現在のアップルを築き上げたのです。ビジネスを始めた当初、たった二人で始めた会社には資金も人材もなく、初期の製品であるアップルIIの開発には、ヒューレット・パッカードなどの一流企業から優秀な人材を呼んで来るのはジョブズの役目でした。「僕らはここで未来を創っているんだ。僕らと一緒に宇宙に衝撃を与えてみないかい?」などと、情熱的な言葉で、エンジニアを口説いたわけです。資金も同じように、マーケッターのマークラとの事業計画策定の中で、ジョブズの信念に感化され、資金とマーケティングの知識を提供することになったのです。このようにジョブズの周りにはしだいに多くの優秀な協力者が集まってきたのです。

それでは、夢実現の原動力となる信念の力を強めるにはどうしたらよいでしょうか。それには小さな成功を積み重ねることです。信念は、行動を誘起させますが、行動は信念を強める働きをするものです。小さな成功をもたらすための行動を起こすことが、信念を強いものにするのです。さらに、鮮明なビジョン、あるいは、目標設定によって、強力な指示を与え、方向性を与えることによって、信念の力は強くなります。方向性、目標を与えることによって、エネルギーが集結してくるわけです。エネルギーが集中することによって、物理的な力、物体を創造する力となって、現象化してくることがあります。これが、信念の力です。ある目標に向けて思いを集中させるということは、投げ縄と同じ効果があるのです。目標物に輪がかかると、縄は、その目標物を身近に手繰り寄せることができるのです。これが、信念の力の物理的顕現のメカニズムなのです。

インド独立の父と呼ばれたマハトマ・ガンジーも信念の人と呼ばれた偉人の中の一人です。非暴力・不服従を唱え、インドを独立へと導いた人です。彼は、驚くほど偉大な信念を持っていました。彼は、お金も、家も、一着の着物さえも持っていませんでした。しかし、彼は信念の力で、インド2億人の心を揺さぶり、人々を独立へと導くことができたのです。信念は、人の心を奮い起こさせます。一人一人の心に火をつけ、周りの人々に伝搬する力を持っているのです。大きな、成功を目指すためには、この信念の力が必須です。

この信念の力は、時代を超えて影響力を持ちます。ここアトランタが輩出した偉人、マーチンルーサーキングJRもマハトマガンディーに影響を受けた一人です。非暴力抵抗の固い信念は、キング牧師の公民権運動にも影響を与え、キング牧師の博物館には、今でも、ガンディーの写真や、彫刻が残されています。

夢実現の方法(7)

<チャンスを逃すな>

チャンスの女神は前髪だけがあって、後ろ髪がないと言われています。ですから、チャンスが来た時に、逃さず前髪をつかんでしまわなければ、通り過ぎた後では、もう後ろには髪はないので、つかむことができません。何とも変わった女神さまですが、チャンスの本質を述べたものだと思います。

このチャンスを掴むか、掴まないかで、夢実現の可能性は大きき違ってきます。チャンスをうまく捕まえる人は、思いもよらないほどに、夢実現に向かっていきます。イーロンマスクは現代の経営者の一人ですが、チャンスを掴むのが上手で、大きく成功した人物の一人です。彼は、スタンフォード大学の大学院で材料工学と物理学の博士号を取る予定でした。しかし、わずか2日でスタンフォードを中退したのです。ネットサービスをしている営業マンたちが、ネットのことをよくわかっていないと知り、そこにビジネスチャンスがあるのではと、決断したのでした。時は、1995年インターネットが急速に広がり始めた年です。イーロンマスクは、その後ネット銀行の基礎となるPAYPALを大成功に導いた人物です。その後も、ご存知のように、チャンスを掴み続け、電気自動車、ロケット事業などにチャレンジしていったのでした。

チャンスを掴むにはイーロンマスクのように決断力と行動力が必要です。チャンスというのはやはり時期というのがあります。そして、その時期を掴んでしまわないと、もう2度と戻ってこないものです。ですから、まずは、チャンスを掴むのには決断力と行動力が重要だということを知識として知っておく必要があります。それを知らないと、みすみすチャンスを逃し、夢実現からは遠くなってしまうのです。

また、チャンスというものは最初はとても小さいものであることが多いようです。わらしべ長者のお話を皆さんもご存知でしょう。そのお話の中で、最初に与えられたのは、どこにでも落ちているようなたった一本のわらしべでした。それを会う人ごとに忍耐強く交換し続け、最後には長者へとなり上がっていったのです。チャンスと思えないような小さなチャンスを掴み、大きく育てていく忍耐が必要なのです。

そもそも、小さなチャンスを掴むのにも秘訣があります。それは、思いを集中させておくことです。夢の実現を常に心にとめて、何とか実現しようと考え、新聞や雑誌、すべての情報の中で求め続けることです。意識を夢実現の一点に集中していると、たとえ小さなチャンスでも見逃すことはありません。どんなところに情報が転がっているかわかりません。思いの集中が大切なのです。

私の夢はアメリカでのセミナー講師でした。まだ日本にいたころは、アメリカでのセミナーの準備として、英語はもちろんのこと、あらゆる準備を心掛け、実現のためには、あらゆるチャンスを捕まえることを決意していました。一度はニューヨークへの赴任のチャンスがありましたが、残念ながら、逃してしまいました。あきらめず、手を上げ続けているうちに、カナダへの赴任チャンスがあったので、迷わず、応募しました。結局、今は、アメリカ・アトランタの地で、セミナー講師をしていますが、カナダからハワイ経由で、ロサンゼルスの赴任を実現することができました。あの時、カナダだからと躊躇していたら、今の自分はないように思います。自分でもよくチャンスを捕まえたと、褒めてあげたいくらいです。チャンスは、望む姿と違った形で表れてくることがあるので、想像力を働かせ、現在のチャンスの中から、自分の望む夢への道筋をよく考えておくことも大切です。

夢実現の方法(6)

<夢実現のための行動計画>

夢実現テクニックとして、明確なビジョンを描くことは、実現への第一歩であり大きな力ですが、それだけでは十分であると言えません。ビジョン化だけで、時には、実現するかもしれませんが、やはり、人格形成を伴う夢実現のためには、努力、行動することが必要です。

行動することの重要性は、トニー・ロビンスなどのコーチング・コンサルタントや、実際に成功したセレブの方々が口にすることです。Visualize your dream and make it happen. Just do it!夢を描くだけではなく、行動せよと言われるのです。しかし、多くの人々が、どう行動すればわからず、行動できないでいます。しかし、むやみに行動しても、結果は現れません。無駄な努力ということです。

まず、最初にすべきは、行動計画の作成です。簡単に言えば、どのような行動をすれば、夢を実現できるかを考えることです。しかし、通常、夢はまだ実現していないからこそ夢であり、実現したことのない人間がチャレンジするのですから、そう簡単にはいきません。通常はトライアンドエラーを繰り返すものです。彼のエジソンですら、最適な電灯用フィラメントを作成するまで、1万を超える実験をしたのですから。しかし、すでにあなたの描いている夢を実現している人がいるとしたらどうでしょう?例えば、ミリオネヤーになりたいという夢でしたら、世の中には数多く存在しますし、成功物語もその数だけ出版されているでしょう。まずは、先行者の情報をできる限り集めることです。できれば、実際の先人の指導を受けることができれば、夢実現の大きな力になるでしょう。メンターと呼ばれる存在を見つけ、師事することができれば、夢は実現に大きき近づいていると言えます。

日本の伝統工芸など、あるいは、音楽、芸術などは、どのメンターに師事するかしないかで、結果も変わってくるでしょう。よく事前に調査し、自分に合ったメンターを探し出してください。

インターネットビジネスでは多くの人々が一獲千金を求めて、ノウハウや商材を求め続けます。しかし、彼らの中で、成功を得るのはごくわずかです。たとえ、再現率100%をうたったものでも、実際に利益が出ないのが大多数です。そんな中で、成功している人たちは、すでに成功しているネットビジネスの巨匠たちに師事する人達です。結果を得るためには、メンターについて努力することが大切です。素直に行動できる人は夢を実現します。しかし、メンターの言うことを100%受け取らず、自分なりに始めてしまうと、失敗することが多くなります。メンターに師事したら、素直に従って行動するということが大切なようです。

いままで、誰もが実現したことのないような夢であれば、実現のアイデアを創造するしかありません。ブレーンストーミングで、多くの人のアイデアを借りることもよいし、自らの知恵を絞って考え抜くこともできます。とにかく行動レベルに降ろせる実行計画を作ることが最優先です。

「一流の達成力」(原田隆史・フォレスト出版)にあるオープンウィンドウ64という手法は秀逸です。これは、マンダラのような目標を達成するためのシートです。8かける8のマスの中心に叶えたい目標を書き、それを叶えるための手段を周りの枠に書き込んでいく方法です。そうすることによってやるべきことが具体化され、顕在化されてくるのです。日本ハムの大谷投手が高校生時代に活用したことで有名です。

この行動計画を立てるにあたって、最後に伝えておきたいのは、行動を習慣化することです。人間の意志の力は、強いようで、長続きしないのも真実です。そんな場合、行動を意志の力ではなく、習慣の力で実行することです。朝起きて、歯を磨き、顔を洗うことくらいは何ら困難を感じないでしょう。習慣化させ、時に、反省し、行動が実際に夢に近づいているかをチェックし、夢実現に向けて修正していくのです。この習慣化に成功したら、その行動はあなたの人格となって構築されていくのです。

夢実現の方法(5)

<夢実現が同時に周りの人の幸福を伴うこと>

夢実現のカギとなるものがいくつかあります。まずは、夢実現のモチベーションを高めるということです。ここで、重要なのが、夢実現の時に、自らの喜びだけではなく、例えば、両親だとか、伴侶だとか友人知人など、周りの人々をも、幸福に導く夢を目指したら、どうしても達成したいと思うのが人間の習性です。自分自身のためだけの夢の場合、傾向としてエゴイスティックになってしまうことがあります。夢を描く時点で、その達成の暁には、多くの方の幸福を伴うようでしたら、必ず実現すると言っていいでしょう。大勢の人のお役に立っていると感じるとき、限りない幸福感を味わうこともできます。人の幸福のために努力するとき、多少の苦しみも、ものともせずに突き進んでいくエネルギーがわいてくるのです。

また、多くの人が幸福になるということは、大きな報酬を得られるということもあるのです。素晴らしい料理人になって、両親に美味しいものを食べさせたいという夢から、より多くの人に食べていただけるようレストランオーナーとなって料理を提供するという夢。さらには、全世界の人々に美味しい料理を提供できるチェーン店を経営するというように、幸福な人が増えれば、それだけ大きな報酬を得ることにもなります。より多くの人々の幸福に貢献することが、大きな成功の秘訣です。

また、大きな成功を得るには、多くの人々の協力が必要となります。協力者を得るためには、夢実現に大きな魅力が必要です。その夢実現に私も参加してみたいという夢でなければ、協力者は現れません。イーロンマスクが創設したテスラモーターは、電気自動車の普及という夢を実現しつつある会社です。排ガスのない環境にやさしい車という夢は、多くの技術者や投資家の参加を促し、顧客も喜んで高価な車を買うという善の循環になっています。特に、アメリカののセレブが最も購入している車がこのテスラです。メルセデスベンツとかBMWではないんですね。そして、ついには、資産価値としてテスラモーターはGMをも抜いてしまいました。イーロンマスクの夢はさらに広がります。宇宙ビジネスへの参入です。商業ロケットの開発を通し、最終的には、火星まで人を送るという壮大な夢です。現在は、ロケットの再利用を実験中で、通常ロケット発射時には大部分を海に捨ててしまうようなシステムになっていますが、マスクは、そのロケットを再着陸させ、ロケット本体を回収してしまうという計画です。これが成功すれば、ロケットの打ち上げコストは劇的に改善されます。安いコストで、宇宙に出るためにはどうしても実現したい技術すです。NASAであるとかロッキードであるとかいろいろな企業のエンジニアが、いま、大きな夢のために集まってきています。

もう一つ重要なことは、夢実現の方向性が、人格形成に大きくかかわるということです。例えば、夢の実現が、他人を不幸にするようなことがあれば、たとえ、自分自身が幸福感を得るかもしれませんが、それは、真なる幸福とはならず、ほとんど、人格形成にはマイナスになっていることを知らねばなりません。詐欺的なビジネス、ブラックなビジネスはいくら成功しても、最終的に自らの人格を高めることにはなりません。人々の幸福のための夢ならば、努力に応じた、人格形成が可能になるのです。これは、夢本来の力と言ってもいいでしょう。

夢実現の方法(4)

<肯定的・積極的(ポジティブ)思考>

前節で、夢の実現を妨げる否定的な考え方を発見しました。夢実現のためには、この否定的な考え方を取り除く必要があります。しかしながら、否定的な考え方を取り除くことはそんなに容易なことではありません。ここで思い出されるのが、大工さんの仕事です。古くなって抜けなくなった釘を取り除くには、古い釘の上から新しいくぎを打ち込むことです。同様に、古い考えである否定的な考え方に、新たなる肯定的、積極的な考え方を打ち込むのです。自分の心の中に、何か否定的な考えが浮かんできたら、間髪を入れずに、積極的な考えを打ち込む、そうすれば自然と否定的な考え方が取り除かれます。なぜなら、人は同時に2つのことを考えることはできないのですから。

<まずは、自己像を肯定的にとらえよう>

ポジティブ思考の第1歩は、自らを肯定的にとらえることから始まります。夢が実現できないのは、過去の失敗を引きずり、自分に対して自己信頼がないからです。過去の自分の実績を考えると、どうしても、夢を実現できる可能性を信じることができないのです。この思いをまず変えていきましょう。

過去の自分が、夢を実現できなかったのは、夢実現の正しいプロセスを知らなかっただけであり、正しいプロセスに基づいて、自信を持って行動すれば、必ず叶うのが夢なのです。自信を持つためには、自分の強みを発見し、磨きだすことです。弱みをいくら嘆いたところで、強くなるわけではありません。強みでもって戦えば、自然に自信もわいてくるのものです。世の中の信仰には「人間神の子」「人間には仏と同じ性質(仏性)が宿っている」と言った、ポジティブな思想も含まれているので、その部分を信じるのもよい方法です。

ハーバード大学で面白い研究がありました。知力に関するマインドセット(心構え)の違いで、学業の成功・不成功が決まってくるというものです。学生は大まかに2つのグループに分けられました。1つのグループは固定したマインドセットを持つ人の集まりで、知力は天性のものである(固定的知力)と考える人のグループです。もう1つのグループは、努力によって知力は磨かれる(成長型知力)と考えるグループです。長年の観察から、成長型知力のグループが、最終的にはより良い成績を残しているという事実です。人間は努力によって、教育によって変わるというマインドセットを持つことが夢実現のためのポジティブな考え方の一つなのです。

<言葉の創化力>

また、肯定的な手法の一つとしてアファーメーションというものがります。肯定的な言葉を思いを込めて発するという手法です。欧米では、神は言葉によって世界を作られたと信じられているように、言葉の力をよく利用します。日本でも、言霊と呼ばれるように、言葉には力があるという教えです。「私は夢を実現するぞ」と宣言してみてください。毎日毎日、少しでも否定的な思いが出てきたら、力強い言葉で、吹き飛ばしてください。そうすれば夢は必ず実現します。

さらに、積極思考の大家ノーマン・ビンセント・ピールは肯定的祈りを勧めています。祈りとは、信仰における神と一体となる行為です。神と一体となるとは何ともポジティブな考え方です。神と一体となったなら、夢が実現しないわけがありません。なにせ、神は全知全能の存在なのですから。「神よ、私は、この夢の実現を祈ります。夢実現のために、日々を愛の気持ちで過ごします。神よ、夢実現をお許しください、本当にありがとうございます。」これで、夢実現は間違いありません。何しろ、神様が味方なのですから。