夢実現の方法(5)

<夢実現が同時に周りの人の幸福を伴うこと>

夢実現のカギとなるものがいくつかあります。まずは、夢実現のモチベーションを高めるということです。ここで、重要なのが、夢実現の時に、自らの喜びだけではなく、例えば、両親だとか、伴侶だとか友人知人など、周りの人々をも、幸福に導く夢を目指したら、どうしても達成したいと思うのが人間の習性です。自分自身のためだけの夢の場合、傾向としてエゴイスティックになってしまうことがあります。夢を描く時点で、その達成の暁には、多くの方の幸福を伴うようでしたら、必ず実現すると言っていいでしょう。大勢の人のお役に立っていると感じるとき、限りない幸福感を味わうこともできます。人の幸福のために努力するとき、多少の苦しみも、ものともせずに突き進んでいくエネルギーがわいてくるのです。

また、多くの人が幸福になるということは、大きな報酬を得られるということもあるのです。素晴らしい料理人になって、両親に美味しいものを食べさせたいという夢から、より多くの人に食べていただけるようレストランオーナーとなって料理を提供するという夢。さらには、全世界の人々に美味しい料理を提供できるチェーン店を経営するというように、幸福な人が増えれば、それだけ大きな報酬を得ることにもなります。より多くの人々の幸福に貢献することが、大きな成功の秘訣です。

また、大きな成功を得るには、多くの人々の協力が必要となります。協力者を得るためには、夢実現に大きな魅力が必要です。その夢実現に私も参加してみたいという夢でなければ、協力者は現れません。イーロンマスクが創設したテスラモーターは、電気自動車の普及という夢を実現しつつある会社です。排ガスのない環境にやさしい車という夢は、多くの技術者や投資家の参加を促し、顧客も喜んで高価な車を買うという善の循環になっています。特に、アメリカののセレブが最も購入している車がこのテスラです。メルセデスベンツとかBMWではないんですね。そして、ついには、資産価値としてテスラモーターはGMをも抜いてしまいました。イーロンマスクの夢はさらに広がります。宇宙ビジネスへの参入です。商業ロケットの開発を通し、最終的には、火星まで人を送るという壮大な夢です。現在は、ロケットの再利用を実験中で、通常ロケット発射時には大部分を海に捨ててしまうようなシステムになっていますが、マスクは、そのロケットを再着陸させ、ロケット本体を回収してしまうという計画です。これが成功すれば、ロケットの打ち上げコストは劇的に改善されます。安いコストで、宇宙に出るためにはどうしても実現したい技術すです。NASAであるとかロッキードであるとかいろいろな企業のエンジニアが、いま、大きな夢のために集まってきています。

もう一つ重要なことは、夢実現の方向性が、人格形成に大きくかかわるということです。例えば、夢の実現が、他人を不幸にするようなことがあれば、たとえ、自分自身が幸福感を得るかもしれませんが、それは、真なる幸福とはならず、ほとんど、人格形成にはマイナスになっていることを知らねばなりません。詐欺的なビジネス、ブラックなビジネスはいくら成功しても、最終的に自らの人格を高めることにはなりません。人々の幸福のための夢ならば、努力に応じた、人格形成が可能になるのです。これは、夢本来の力と言ってもいいでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA